クルマとの付き合い方を考えて、人生をアップグレード!

第4回 マネーのプロが語る、マイカー・カーシェアリング比較

クルマの楽しさ諦めていませんか? マネーのプロが語る、クルマをもっと身近にする方法とは

「人生をアクティブに生きるためのお金の知恵」をテーマに、全5回にわたって紹介するファイナンシャルプランナー山崎俊輔氏の連載第4弾。今回は旅行や買い物、デートをはじめとしたドライブなど、アップグレードな毎日を送るためには欠かせないクルマについてのお話です。電車やタクシーで移動は十分!とお考えの方もいらっしゃるかもしれませんが、あったほうが絶対に楽しい! それがクルマです。マイカーは欲しいけど、何かとお金がかかると諦めていたあなた! そんなあなたのために、クルマの楽しさをもっと身近にして、毎日をアップグレードしていく方法をマネーのプロに語っていただきました!

山崎俊輔
1972年生まれ。中央大学法学部法律学科卒。AFP、消費生活アドバイザー、1級DCプランナー。企業年金研究所、FP総研を経て独立。商工会議所年金教育センター主任研究員、企業年金連合会調査役DC担当など歴任。退職金・企業年金制度と投資教育が専門。

人生楽しむために、限りあるマネーの使い道にメリハリを

人生を全力で楽しむためには言わずもがな、“先立つもの”が必要です。お金は有限ですから、『使うところには使う!』『抑えるところは抑える!』とメリハリをつけることこそが人生を楽しく生きるためのマネープランの極意ではないかと考えます。とは言え、いったいどういったところを抑えればいいのか。ファイナンシャルプランナーとしてアドバイスさせてもらうときに、削れるのであれば削りたいコストとしてはじめにあがるものの一つ、クルマについて今回はお話ししたいと思います。

マイカーとカーシェアでは、こんなにコストが違う

もし生活の中にクルマがあれば、意中のあの子とドライブデートに出かけたり、休みの日に家族とホームセンターへ買い物に行くなど、日常のシーンがより楽しくなります。また、旅行のシーンでは好きなところに好きなタイミングで行くことができ、重い荷物だってラクラク運べ、旅が一気に快適になるなど、クルマを生活に取り入れることで多くのメリットを享受することができます。

しかし、クルマを生活の中に取り入れようと思ったら『クルマを買う』か、『カーシェアで借りる』かのどちらかが一般的ではないでしょうか。では、クルマを購入するのと借りるのはどちらが正解なのか。

その答えはどれだけ導入や維持のコストで違いがあるか、見てみてから決めることにしましょう。

カーシェア

マイカー

軽自動車

コンパクトカー
1.5Lクラス
(5ナンバー)

ミニバン
3Lクラス
(3ナンバー)

本体価格

¥1,550※1

¥1,000,000

¥1,900,000

¥3,400,000

年間カーシェア使用料

¥316,416※2

-

-

-




自動車取得税
(新規登録時のみ)

¥0

¥18,000

¥51,300

¥91,800

自動車税(年)

¥0

¥10,800

¥34,500

¥51,000

自動車重量税
(3年分一括)

¥0

¥9,900

¥36,900

¥49,200

自賠責保険
(37ヶ月分一括)

¥0

¥37,780

¥40,040

¥40,040

検査登録

¥0

¥17,900

¥18,600

¥18,600

車庫証明

¥0

¥7,850

¥17,300

¥17,300

ナンバープレート

¥0

¥1,440

¥1,440

¥1,440

リサイクル法関連費

¥0

¥9,950

¥11,690

¥14,050










保険料
ガソリン代・燃料代
駐車場代
修理代等

¥0

¥152,400

¥186,000

¥222,000

合計(車本体価格含む)

¥317,966

¥1,266,020

¥2,297,770

¥3,905,430

※1 タイムズカープラスに入会した場合の初期費用(カード発行料)。
※2 タイムズカープラスで、1カ月に4回使用、1日(回)4時間使用、プレミアムクラスの条件で筆者試算。
※クルマを導入した1年目のコストの比較表となります。
※マイカーは2年目以降は初期費用なしで、ランニングコストだけになります。
※数値はあくまで筆者試算であり、目安です。経過年数によって年間に必要な経費は変わります。
※数値はすべて、2015年7月現在。

もっとも年間で費用がかかる3ナンバーのクルマと、カーシェアを比較すると年間で最大350万円以上も違ってくることがわかりますね!
カーシェアリングには

  • 他の人の予約が入っていると乗ることができない

  • 自分の荷物を積みっぱなしにすることができない

  • 外観や、カーナビなどのパーツを自分好みにカスタムすることができない

といったデメリットも確かに存在しますが、マイカーと比べてコスト面でのメリットは相当に大きいことがわかります。

カーシェアリングで浮いたお金で、ココまでできる!

さて、カーシェアリングを使う本当のポイントは節約ではなく、むしろ「そのお金を有効活用する」ところにあるといっても過言ではありません。
人生をもっと前向きに、全力で楽しむために、浮いたお金を使って、“どう楽しむべきか”についてお話したいと思います。

先ほどの比較表でマイカー(3ナンバー)とカーシェアを比較すると年間コストで最大350万円も違うということがわかりました。この350万円という金額を使うと何ができるのか、いくつか具体的な例をあげてみます!

【旅の思い出が、鮮明にアップグレード!】
旅の思い出を美しい写真で残すために、家電量販店で、デジタル一眼レフカメラを50万円で購入。これくらいの金額のクラスになると、センサーサイズが“フルサイズ”と呼ばれるものとなり、素人目に見ても写真の美しさが断然違って見えてきます! カメラと一緒に記録媒体のSDカード(SDHC、32GB)を1枚6,000円で2枚購入します。旅のお供に望遠レンズもあったほうがいいかもしれません。こちらは30万円で入手しました。

デジタル一眼レフカメラ

¥500,000

SDカード×2枚

¥6,000×2=¥12,000

望遠レンズ

¥300,000

合計

¥812,000

残金

¥2,688,000

【一度は泊まってみたい! 憧れのあの宿に、宿泊先もアップグレード!】
宿泊先は“一度は泊まりたい宿”で有名な「星野リゾート 界 箱根」です。今回は予算にも余裕があるので、同宿の特別室である「箱根寄木の間」に宿泊することに。この部屋は、伝統的な工芸・箱根寄木細工を用いて設えた、「星野リゾート 界 箱根」のご当地部屋で、同宿では唯一の月見台がついたゆとりある造りになっています。渓流のせせらぎを聴きながら非日常のひとときを過ごすことができる豪華なお部屋。カーシェアリングで浮いたお金があるからこそ、泊まってみようという気になりますが、もしもそういったお金がなかったら、なかなか泊まる機会はないのではないでしょうか。夕食付きで、名物「明治の牛鍋」と季節の魚介を堪能することができます。

箱根寄木の間(特別室) 1泊×二人

¥44,000〜×2=¥88,000

特別会席「明治の牛鍋」にグレードアップ

¥5,000×2=¥10,000

合計

¥98,000

残金

¥2,590,000

【ランチだってアップグレード!なかなか入れない場所で、なかなか味わえない高級懐石料理にチャレンジ】
由緒ある宮家の姿を今に伝える洋館「旧閑院宮別邸」で食事ができる「懐石料理 花壇」でランチです。昭和初期に建てられたその建物で、季節の彩り豊かな懐石料理を楽しみます。熟成された時を感じる上質な空間で、箱根の自然を愛でながら、一品一品ていねいに仕上げた懐石料理を心ゆくまで堪能しました。

甘味まで含めた8品×二人

¥11,000×2=¥22,000

残金

¥2,568,000

ここまで紹介した内容を合計すると、932,000円使用した計算になります。けっこう贅沢をしたように感じますが、それでもカーシェアリングにすることで得ることのできた350万円は、まだ250万円以上も残っています! 余ったお金は、夢のマイホーム購入の頭金にしたり、海外旅行でパーっと使ったり、以前から欲しかったソファーの購入費用にするなど、夢はドンドン膨らむばかりです。

このように、カーシェアリングによって生まれたお金を有効活用することで、“いつもの旅行”が“はじめての体験”へと大幅にアップグレードされるなど、色々な面で有効にマネーを活用できることがよくわかりますね!

どこへでも自由に移動できる、夢の愛車。まさにアクティブな生活の象徴と思っていたマイカーですが、あえて購入しないことで、むしろもっとアクティブな毎日が送れるようになるかもしれません。逆に、もともとマイカーを持つ気がない方も“必要なときだけ車を使う”カーシェアリングを活用してみると、低コストでぐっと世界が広がるかもしれませんよ。

カーシェアリングを上手に使って、毎日をアップグレード

いかがでしたか?
マイカーにはマイカーの良さがあるのはもちろん承知の上で、UPGRADE編集部としてはカーシェアリングをオススメしたいと思います!(クルマが趣味だったりする方はもちろん別ですが)

カーシェアリングにはコスト面でのメリットももちろんありますが、それ以上に、浮いたお金を使ってふだんはできないような体験や贅沢をすることこそUPGRADE的ライフスタイルなのではないかと感じました。それに、山崎さんが紹介してくださった通常のカーシェアリングだけではなく、スポーツカーや輸入車を扱っている専門のカーシェアリングサービスもあるようですよ! 『普段は乗れないようなクルマであの子とデート』なんてのもオススメです。

マイカー派のあなたはもちろん、クルマなんて全然興味ないとお考えのあなたも、カーシェアリングを上手に使って、毎日をアップグレードしてみてはいかがでしょうか。