家飲み派のための、100倍美味しくなるワイン講座

敷居が高そう…と思っているビギナー必見! 飲み方ひとつで、あなたの家のワインが変わります

ボージョレ・ヌーボー解禁を祝して! ソムリエの野田幹子さんにワインが美味しくなるコツを教えてもらいました

2015年11月19日木曜日。この日の0時00分まで、決して飲むことができないワインがあります。そう、ボージョレ・ヌーボーです。でも、“解禁日”なんて律儀に守らなくてもフライングしちゃえば?と思いませんか。実はこれ、フランスのワイン法という法律で定められているんです。使えるブドウもその年に採れたガメイ種のものだけ。赤ワイン用の品種なので、当然、白のボージョレはないわけです。などなど、ボージョレだけでこれですから、ワインの世界は本当に広くて深い。

もちろん栓さえ開ければ誰でも飲めますから、ワインのことは知らなくても大丈夫ではあります。でも、もしグラスの持つ位置で味が変わったら? 白・赤・ロゼを上手に選べたら? フードに合わせられたら? お家ワインが美味しくなり、もっと楽しい時間を過ごせそうですよね。というわけで、ソムリエの野田幹子さんに改めてワインの飲み方を教わってきました! 高級ワインについてより、どうしたらお手軽ワインをもっと美味しくできるか聞いてきたので、これまでなんとなく飲んでいた人もグッと味わい深くなりますよ。小難しいからと避けていた人も、これを機会にワインを楽しんでみてください!

野田幹子
シンガー・ソングライター/ソムリエ

大阪府豊中市出身。1987年「太陽・神様・少年」でCBSソニーよりデビュー。これまでにアルバム14枚、シングル11枚をリリース。1997年にソムリエ、2003年にシニアソムリエ、2000年にはチーズ・プロフェッショナルの資格を取得。新しいタイプのソムリエとして、各メディアで音楽とワインの愉しみを伝えている。2014年4月にワインバー「Canon」を白金台に再開させ、ソムリエとしてサービスもつとめるシンガーソング・ソムリエ。

LESSON1 赤、白、ロゼの特長を知るだけで、ワインが選びやすい!

まずは復習もかねて、色ごとにワインの特徴を押さえておきましょう。ここを知っているだけでもワイン選びがグッと楽になりますよ。

【ブドウの旨味を濃縮した赤ワイン】
黒ブドウを皮や種ごと発酵させて作ります。ブドウを皮ごと食べたような強い香りと渋みが特徴です。お肉などこってりした料理に合うといわれているのは、この渋みのもととなるポリフェノールが口の中をさっぱりさせてくれるため。また、ポリフェノールは美容・健康にも良いと注目されています。
[代表的な黒ブドウの品種]カベルネ・ソーヴィニョン、メルロー、ピノ・ノワール、ガメイなど

【ワイン初心者にもオススメな白ワイン】
白ブドウの皮や種を取り除いて絞ったジュースを発酵させて作ります。フルーティーな味わいのものが多く、お酒が苦手な方にもオススメです。殺菌効果が高く、臭みを消し去ってくれるため、一般的に魚や鶏肉料理に合わせます。カバやシャンパーニュなどのスパークリングワインに果実の甘みを足したものは、食前酒としても人気です。
[代表的な白ブドウの品種]シャルドネ、ソーヴィニヨン・ブラン、甲州、ミュスカデなど

【華やかな見た目でお祝いごとに人気なロゼワイン】

  • 黒ブドウの皮や種を取り除いたもの

  • 赤ワインを発酵している途中、皮や種を取り出したもの

  • 赤ワインと白ワインを混ぜたもの(シャンパーニュに限る)

など、作り方にバリエーションがあります。白ワインに赤ワインのニュアンスを足したもの、と考えましょう。比較的どの料理にも合わせやすい万能選手です。

“発酵”を知れば、甘口ワインと辛口ワインを使い分けられる!
甘口ワインは甘い。当たり前ですよね。では、ワインの辛口とはどういうことでしょう。これは発酵について知ると分かりやすいです。
ワインの原材料となるブドウジュースには“糖”が含まれています。これをアルコールや酸に変えるのが発酵です。辛口ワインとは、ジュースの中の糖を完全に発酵させてしまったもの。また、甘口ワインは発酵を途中でやめ糖を残したものや、発酵しきったものに甘みを足したものなど、作り方にバリエーションがあります。すべてのワインではありませんが、一般的に、辛口=アルコール度数高め(最大で15度位)、甘口=アルコール度数に幅がある(6〜20度位)と覚えておくといいでしょう。辛口ワインやシャンパーニュと牡蠣の相性が良いとされるのは、アルコールや酸による滅菌も期待できるからです。定番とされるワインには、こんな理由があったんですね!

LESSON2 失敗しないお家ワインの買い方

ワインを上手に買うには産地や年代、ワイナリーを調べて…なんて、難しいことはやめましょう! もちろん、有名なものは覚えておいて損はないです。でも、それは次の機会に。ワインにもっと興味を持ってからでも遅くありません。今回は、知識ゼロでも美味しいワインが買える方法をご紹介します。

【素直に店員さんに聞く】
シンプルだけど一番確実な方法です。予算と一緒に食べるものを伝えるとお店の人も選びやすくなります。また、好みの味のワインに出会ったら、スマホのカメラでラベルを撮っておくといいでしょう。似たワインを探すとき役立ちます。

【オススメ商品を試してみる】
ちょっと大きな酒屋さんの場合、大量にオススメワインが並べていることがあります。お店も商売ですから、在庫を抱えるわけにはいきません。つまり、大量仕入れてあるのはお得感があって、万人受けしそうなワイン。最初からマニアックなものを探すより、まずはこちらからはじめましょう。

【少し慣れてきたら品種で探そう】
「ボルドー系ワイン」という言葉を耳にしたことはありませんか。このボルドーというのはフランスの南西部に位置する街の名前。ボルドー地方で作ったワイン、ということです。ボルドーではたくさんの品種を栽培しており、これらをブレンドしてワインを作ります。だから、ボルドーワインといっても色々な味があり、蔵ごとの個性もはっきりしているのです。
ボルドーワインに限りませんが、ワインを探すときはまず品種で探した方が分かりやすいです。品種に慣れてきたら次は生産エリア、蔵、年代…とステップアップしていきましょう。

と言ってもワインの品種はとってもたくさんありますから、いきなり覚えるのは大変ですよね。美味しかったワインは裏側のラベルも撮影しておく、くらいから始めればいいと思います。参考までですが、ボルドーで代表的なブドウの品種をご紹介しておきます。

  • カベルネ・ソーヴィニヨン(黒ブドウ)/色が濃く、しっかりとした渋みが特長。力強い味に。

  • メルロ(黒ブドウ)/酸味や渋みはやや少なめ。芳醇な果実味と、まろやかな口当たり。

  • ソーヴィニヨン・ブラン(白ブドウ)/酸味が強く、フレッシュな味わい。青い香りが特長的。

  • セミヨン(白ブドウ)/酸味少なめ。糖度が高く、まろやかで優しい味わい。貴腐ワインにも使用される。

【安すぎるワインは避ける】
たまに1本数百円程度のワインも見かけますが、輸送費、パッケージ費、店舗の利益…と想像すると、中身にどれだけコストをかけられるのでしょう。どうしてもクオリティが心配です。あまり安すぎるワインは考えものですね。

野田さんにオススメワインを選んでもらいました!
1000円台で購入でき、飲みやすいワインをセレクトしてもらいました。どちらもメジャーなワインで、多くのお店で取り扱っています。もし、なかった場合、「似たようなワインを探している」と言えば大丈夫です。UPGRADE編集部も飲ませてもらいましたが、とっても美味しい! ワインってこんなに香りが強かったんだ!と驚かされました。どうしたら味がよくなるかは次のLESSON3でご紹介しますね。

赤「デロー ボルドー・レゼルヴ」
まろやかな渋みを感じられるボルドー系ワイン。複雑な香りと果実味が堪能できます。

白「ギィ・サジェ ミュスカデ・ド・セーブル・エ・メーヌ・シュール・リー」
フレッシュで軽快な味わいのワイン。牡蠣をはじめ魚介料理との相性がバツグンです。

LESSON3 誰でも簡単に! ワインの味を良くするテクニック

さあ、お待たせしました! いよいよ今回の本題です。と言っても、そんなに難しいことはありません。ちょっとの工夫だけなので、ぜひ試してみてください!

【専用のグラスを使うだけで香りが全然違う!】 高級なワイングラスでなくとも、お家ワインを楽しむなら白・赤両方で使える3000円程度のグラスが1つあれば十分です。わざわざ買うの?と思うかもしれませんが、ワイングラスは香りをしっかり引き出す構造になっているため、味が格段にアップします!

注ぐときもワンポイント。ワインはなみなみ入れず、グラスの一番ふくらんでいる場所でストップしましょう。ここが香りを最大限引き出すベストラインです。

【ワインとフードを合わせよう!】
ワインとフードを合わせるには、まずは色と香りが大切です。ワインと似た色や、似た香りのするスパイス・ハーブを使った料理と合わせましょう。その後で、酸味をマッチングさせるとさらに相性が良くなります。たとえば、お鍋にワインを合わす場合。市販のポン酢ではなく、ワインを少し煮立たせて(電子レンジ加熱で十分です)醤油や出汁と混ぜたタレを使うだけでベストマッチな相性になります。また、ワインからタレを作る以外にも、若々しくフレッシュなワインならレモンやスダチ、柚子など柑橘類をたっぷり使ったポン酢などとも相性がいいです。

【赤ワインは部屋に置いても美味しくなるとは限らない】
赤ワインは常温で、とよく言われますよね。実はこの常温、そのワインが作られた場所の温度を指すんです。エリアによってバラつきはありますが、フランスなら常温は約18℃。つまり、日本で飲むなら赤ワインも少し冷やした方が美味しい場合もあるんです。
ちなみに白ワインの場合、甘さの具合によって温度を設定すると良いでしょう。かなり甘口の場合は炭酸ジュースなどと同じようにキンキンに冷やした方が飲みやすいです。辛口なら、少し温度を上げると香りが立ちます。

お家ワインのオススメ温度

  • 赤ワイン/14〜18℃

  • 白ワイン(甘口)/2〜8℃

  • 白ワイン(辛口)/6〜14℃

でも、冷蔵庫でワインの適温をキープするのはちょっとムリがありますよね。高級ワインをちゃんと飲みたいのは当然ですが、毎日口にするようなお手軽ワインこそ美味しくなって欲しい! そんなときはワインを適温にできる、ワインクーラー『ラコルタ』がオススメです。

LESSON4 意外とみんな勘違いしているワインの常識

ワインを飲む際、マナーを気にするあまり堅苦しくなってしまいがちですよね。でも、フランスやイタリアをはじめ、日常的にワインを飲んでいる国では、そこまで厳格にルールが決まっているわけじゃありません。人から見て余程おかしくなければ、しっかり味わい、楽しむことが一番のマナー! お家ワインをもっと気軽にできるよう、特に勘違いされているものをご紹介します。

【ワイングラスをまわしつづけるのは日本人だけ】
グラスをまわす、というのはワインを空気に触れさせ香りを出すということ。ですが、やたらめったらワインを混ぜると、せっかくの香りが飛んでしまいもったいないです。ワイングラスに入れるだけで十分香りは立ちますので、まわしすぎにはご注意を。

【音を立てて乾杯するのはマナー違反じゃない】
乾杯の際、グラスをぶつけてはダメと覚えている人も多いかも知れません。もちろん、壊れやすいグラスの場合は気をつける必要がありますが、乾杯で音を立てること自体は問題ありません。その場に合わせて楽しみましょう。

【グラスはどんな持ち方でも大丈夫】
お箸と違い、ワイングラスは持ち方の作法がありません。だから、持ちやすさを最優先させましょう。たとえば指の細い女性の場合、つまむように持ってしまうと安定感がなくて危ないです。海外の映画を観ると、女優がグラスをガッチリつかんでることもよくあります。ぜひ、自分に似合う持ち方を探してみてください。

グラスの持ち方でワインの温度を調整しよう
よくグラスの本体(ボウル)ではなく脚を持つと思われがちですが、これも特に決まっていません。もちろん脚を持つと手の熱がワインに伝わらず、適温状態をキープできます。だから、テイスティングのときは脚を持つのが一般的です。逆に「冷やしすぎた」「もう少し高い温度の方が自分好み」と思ったら、本体を触って温度を上げるのもOKです。手の温度を活かして、自分好みのワインを楽しみましょう。

【おまけ】イエノミをさらに楽しく! 簡単なワインカクテルの作り方

オリジナルロゼ
好みに合わなかった白ワインに、ちょっとだけ赤ワインを垂らして。お家ワインならではの楽しみ方ですね。

即席サングリア
お酒の味が苦手な方は、グラスにカットフルーツを果汁ごと入れてからワインを注いでみましょう。パーティーも華やかになりますよ!

簡単スプリッツァ
ワインの炭酸割り。氷を入れても美味しいです。アルコール度数が下がるので、お酒が強くない人にもオススメ。

ほんの少しの工夫だけで、お家ワインの世界は広がる!

やっぱりワインは楽しいもの。あれはダメ、これはダメと難しく考える必要はありません。温度、グラス、フードと、ちょっとずつ工夫していくだけでお家ワインの味がバツグンに良くなります。すると、食事と合わせてみたり、リラックスタイムを作ったり、友達を呼んでみたりと、どんどんイエノミの楽しさが広がっていくはず。今回ご紹介したのはベーシックなことばかりですが、皆さんの毎日を素敵にするお手伝いができれば嬉しいです。どうぞ、楽しいお家ワインをご堪能ください!

    

オススメ商品


新着情報

  • 2016.04.15

    緊急のお知らせ

    九州熊本地方を中心とする地震の影響によるお荷物のお届け遅延が予想されます

一覧を見る