引っ越し時に気をつけるべき10の盲点

見落としがちだけど、意外と重要! 忘れず漏れなく要チェック!!

入学、就職、転勤…3月は、一年で最も引っ越しが多い季節です。引っ越しと言えば、荷造りのコツや引越業者の値段などに目が行きがちですが、そのほかにも物件選びの段階から、意外と見落としがちなポイントがあったりするのです。
そこで、ひとり暮らしアドバイザーとして書籍や記事を多数執筆され、自身の体験も含め様々な人たちの引っ越しを取材してきた河野さんに、なるほど目鱗!という盲点を聞いてきました。

河野真希
一人暮らしアドバイザー。ウェブや雑誌、新聞など各種メディアで、料理や家事、インテリアなど、気持ちのいい暮らしを目指すライフスタイルを提案。著書に『ひとり暮らしの季節ごよみ』(祥伝社)、監修本に『家事のお手本―大人のたしなみ賢いくらし(泉書房)』などがある。

引っ越しの盲点1
『不動産屋さんは、何件も回る必要なし』

駅前やその周辺には、たいてい複数の不動産屋さんがありますが、実はどのお店も抱えている物件はほぼ同じ。“レインズ”をはじめとした、全国で共有化された共通の物件情報データベースをもとに物件を紹介してくれるからです。しかも、不動産屋さんは、他社物件もほぼ仲介可能。つまり、どこのお店にいっても、紹介される物件はほとんど同じ、ということです。
稀に、レインズに非掲載の物件もありますが、引っ越し希望先の土地によほど明るくないかぎりは、逆に迷ってしまうので、一件の不動産屋さんにお任せした方が安心だと思います。

引っ越しの盲点2
『引っ越し希望先の最寄り駅のコンビニがトイレ貸出禁止の場合は、治安が不安』

駅を降りたらまず、コンビニのトイレ近くに貼ってある案内に注目してみてください。「どうぞご自由にお使いください」「トイレをご利用のお客さまは、お声かけください」「トイレは貸していません」の3種類ほどパターンが見受けられると思います。
実はこれ、治安のバロメーターになるのです。比較的治安が良ければ、お客さまのマナーもよく、コンビニ側も比較的自由にトイレを使わせてくれます。一方、治安があまりよくない場所の場合、トイレに商品を持ち込まれるなど、トラブルの原因になるケースが多くなり、コンビニ側としてもお断りせざるを得なくなる。
というわけで、物件を見に行く前に、まずは最寄り駅のコンビニのトイレ事情をチェックするのがオススメです。

引っ越しの盲点3
『ゴミ捨て場やポスト、廊下などを見て、住民の質と物件の管理レベルをチェック』

いわゆる共有部分と言われる箇所は、住民と管理人が共同で管理すべき部分です。ゴミ捨てのルールが守られていれば、ゴミ捨て場はキレイなはずです。ポストのまわりのゴミも、気づいた人が捨てていれば散らかりません。廊下に物があると通行の邪魔になってしまうので、置かないのが常識です。
つまり、これらが守られているか否かで、住んでいる人と物件の管理レベルがわかる、ということ。どうぞ、できるだけ共有部分がキレイな物件をお選びください。

引っ越しの盲点4
『物件を見に行く前に、冷蔵庫やベッドなど大モノのサイズは把握しておく』

気に入った物件があったとしても、そこに暮らしに必要なモノが入らなければ、新生活は始められません。チェックしておきたいのが、冷蔵庫などの大モノ。玄関はもちろん、エレベーターや階段などの幅よりも大きいモノは、運びこむことができません。特に見落としがちなのが、室内のドア。玄関までは入ったけど寝室にベッドが入らない、という可能性も。
それら大モノは事前にサイズを把握しておき、物件ごとに各所のサイズを必ず測ること。引っ越し当日に「あれ? 入らない!(汗)」という事態は、絶対に避けましょう。

引っ越しの盲点5
『洗濯機の足の高さと排水管の位置関係、防水パンのサイズは要チェック』

洗濯機を置けるスペースがある、という確認をして安心してはいけません。設置予定の洗濯機の足の高さと排水管の位置関係によっては、排水ホースがつぶれてしまって、排水できない場合もあるからです。
また、防水パンがある、という確認だけではなく、そのサイズもきちんと測ってください。標準的な規格サイズは大きく3つあり、仮に最も小さなサイズの場合、設置できる洗濯機のサイズが限られていきますのでご注意ください。

引っ越しの盲点6
『断捨離ついでに小遣いかせぎ』

引っ越しの準備を始めると気づくのが、洋服やモノの多さ。いい機会ですので、すべてを新居に持っていくのではなく、思い切って断捨離しましょう。それも、ただ捨てるのはもったいないなので、ネットオークションやリユース店へ。お小遣い程度かもしれませんが、たとえば、引っ越し当日の夜ご飯代くらいにはなるかもしれません。
そして、着手するなら早めが吉。売り切れなくて、引っ越し先に持っていくことになると本末転倒。また、売り切れなくてゴミとして出すことになった場合にも、ギリギリになって大量に出すとトラブルの元に。引っ越し準備はまず、要・不要を早めに決めることから始めましょう。

引っ越しの盲点7
『引越業者の一括見積もりサイトにはご用心』

引越業者は、一件でも多くの引っ越しを請け負いたい、と一生懸命です。しかもある意味、早い者勝ち。だから、一括見積もりをしてしまうと、各社から電話およびメールでの勧誘がひっきりなしになることも珍しくありません。なかには、夜中の12時くらいに電話をかけてくるマナー違反の引越業者もいると聞きます。メールも見きれないくらい届いてしまうと、もはや比較どころの騒ぎではなくなります。もちろん、上手く使えば一度で複数の見積もりが取れるので便利なサービス。ご利用の際は、それらをふまえて、どうぞ慎重に。

引っ越しの盲点8
『引っ越し当日分の荷物は、2〜3泊の旅行としてパッキングしておくと便利』

引っ越し先に到着するのが、午前中や午後早めなら問題ないのですが、困るのはそれより遅くなった場合。たとえば、夕方以降についた場合、荷解きだけでも数時間かかってしまいますので、パジャマや次の日の洋服、バスタオルなどが上手く見つからないことも十分ありえます。バタバタは、おそらく翌日も続きますので、最低でも2日分は用意しておきましょう。
さらに、引っ越し代を節約するために夜便を選んだ場合は、荷解きにさらに時間がかかりますので、+1日分をパッキングしておいた方が無難。忘れがちなポイントですが、着いたその日から普通に暮らしを始めるためには重要なポイントなのです。

引っ越しの盲点9
『不便がなくても、クレジットカードや運転免許の住所変更は必ずやりましょう』

まず、クレジットカード。こちらは正直、住所変更をしなくても、変わらずに使い続けることができます。明細もいまどきはウェブサイトでチェックできますので、ほとんど不便はありません。しかし、住所変更をしていない場合、いざ更新時期が迫った時にカード会社から新しいカードが届かない事態におちいります。引っ越しの郵便転送をお願いしているから大丈夫、というわけにもいきません。実はクレジットカード類は郵便局で転送できないものとして処理されてしまうのです。
一方、免許証は、顔写真入りの身分証明証として機能する数少ない公的なもの。ところが、住所変更をしてないと、身分証明証として認めてもらえなくなってしまいます。パスポートを持ち歩くわけにもいきませんので、面倒でも住所変更を。

引っ越しの盲点10
『転居・転出・転入、届け出ないと5万円以下の過料』

引っ越しは、荷造りや荷解きよりも、手続き関係の多さにウンザリ、という声も少なくありません。ガスや水道など、暮らしに直結するものは仕方ないとしても、すぐに困らない役所への届け出は、ついつい後回しに。悪気がなくそのまま忘れてしまうことも…。
でも実は、転居・転出・転入は届け出ないと5万円以下の過料が設定されているので要注意。請求がくることは稀ですが、たとえば、届け出ていないのを忘れたまま住民票を取りに行った時に「あれ? 転入届出てませんね」と発覚することもあるので、面倒でも各種届出は、どうぞお早めに。

    

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