結婚後も続けられる? 男の趣味の続け方

第3回 マネーのプロが語る、人生を積極的に生きるためのお金との付き合い方

結婚しても趣味をあきらめない方法をマネーのプロ、山崎俊輔氏が伝授!

人生を主体的に生きるためのお金の知恵をテーマに、全5回にわたってご紹介するファイナンシャルプランナー山崎俊輔氏の連載も第3回目。今回は結婚してもバランスよく、趣味にお金をつかうためのお金術についてです。なかなか女性には理解してもらえない男性の趣味。おこづかい制になったらやめなきゃいけないかも…と不安に思っている男性へ。男の夢とロマンを継続するためのヒントをマネープランの目線から解説いただきました。

山崎俊輔
1972年生まれ。中央大学法学部法律学科卒。AFP、消費生活アドバイザー、1級DCプランナー。企業年金研究所、FP総研を経て独立。商工会議所年金教育センター主任研究員、企業年金連合会調査役DC担当など歴任。退職金・企業年金制度と投資教育が専門。

結婚しても趣味はオトコにとって大事なこと

結婚しても趣味をあきらめたくない、そう思う人が増えています。趣味は簡単に中断するものではなく、ずっと続けるものであり、パーソナリティそのものであると考えるからです。趣味は自分らしさを具体化するもののひとつであり、趣味を捨てさせられるというのは、自分自身の根幹を否定されるように思います。しかし、結婚というのは生活の大激変を強いられるイベントのひとつであることを、男性の多くはうすうすと感じているはずです。結婚を機につきあいの悪くなった友人を見て、結婚したくないと感じる男性もいます。しかし、「趣味も、彼女との新生活も、どちらもあきらめない」と宣言してみてはどうでしょうか。それは決して不可能ではないことです。今回はオタクFPとして有名で、趣味とお金のテーマについて数多く発言している筆者が「結婚後のオトコの趣味の続け方」を紹介します。

コレクションをゴミ扱いされないように

結婚後の男の趣味について、最悪のケースははっきりしています。趣味を妻にまったく理解されないどころか嫌悪感さえ抱かれてしまい、ある日帰ってくるとすべて捨てられていた、というものです。当然、趣味の予算も認められなくなります。ネットでは時折、数十年かけて集めたコレクションがすべて処分されていたという、趣味人にとってのホラー話が話題になります。しかし、こうしたトラブルの多くは、コミュニケーションの不足から起きているように思います。しかも、おそらく、そのコミュニケーション不足は「結婚前」からのツケが回ってきているのです。

彼女の趣味を認めることで自分の趣味も認めてもらえる

ある程度、交際の度合いが深まってきたら、自分のこだわりの趣味、譲れない趣味についてはカミングアウトしておくべきです。そのときすかさず「きみの趣味についても知りたいな」などと相手の趣味も尊重し、理解する姿勢を示しておくことがポイントです。お互いの趣味を尊重しあいながら、どれくらいの趣味予算まで譲歩が引き出せるか、結婚前から探りを入れておくのです。相手の趣味の予算が分かればこれはチャンスで、同額くらいはこちらも予算を認めさせることができます。なお、自分の趣味について話したとき、反応が薄い場合は相手に押しつけないことも大切です。相手に押しつけはしないが、自分の趣味は続けさせてもらう、と割り切ることも大人の趣味では大切です。マニアックな趣味ほど隠したまま結婚するのはうまくいきません。自分の譲れない趣味に完全拒否反応を示す相手なら、結婚を断念するかどうかも含めて、「結婚前」にはっきりさせておくことが大切なのです。

趣味の予算はきちんとコントロールする

ファイナンシャルプランナーとしてもう一歩アドバイスするなら、結婚後は「趣味の予算」のコントロールを意識するようにしてください。ざっくりいって、「月1万円」の予算を超える趣味については、相手の理解抜きに結婚後も続けることは難しいはずです。また、こっそり負担することも難しくなります。趣味の予算については、率直に話し合いながらお互いの許容範囲を決め、コントロールしていきましょう。このとき、同額の趣味を相手にも認めることで、高額の趣味でもお互い様になりますが、これは諸刃の剣です。夫婦とも趣味に夢中になれるのはいいのですが、今度は夫婦で資産形成を図ることができなくなります。趣味と資産形成の両立が、今どき夫婦のマネープランのポイントです。ぜひ、趣味も家庭も両立する男を目指してみてください。