本当に旨さが違うのか!? 炊飯器の「冷凍用コース」の実力を検証してみた!

忙しい平日の強〜い味方! 冷凍ご飯を美味しく炊けるコースについて調べてみた

ホカホカの炊きたてご飯は毎日でも食したい! …が、しかし、仕事やプライベートに忙殺され、平日はご飯なんて炊けないよ!という読者の方も多いのではないでしょうか。そんな忙しい皆さんの強い味方がそう、冷凍ご飯ですよね。週末にまとめて炊いて冷凍しておけば、平日は解凍するだけでラクチンに食べられる点が冷凍ご飯の魅力。でも、「なんだかベチャッとするし、炊きたてご飯と比べるとちょっと物足りない…」と感じている方も多いのではないでしょうか。
そこで、今回UPGRADE編集部が取り上げるのは『冷凍用コース』と呼ばれる、冷凍ご飯を美味しく炊ける機能を搭載したハイアールの炊飯器。商品の開発に携わった商品企画の方に、美味しく炊けるヒミツを聞きつつ、慶応義塾大学で開発された味覚センサーを使って冷凍ご飯の美味しさ検証まで行ってまいりました! 果たして、『冷凍用コース』の実力やいかに…?

コンセプトは「美味しいご飯を、できるだけ手軽に」

まず話を伺ったのが、ハイアール(ハイアールジャパンセールス株式会社)で炊飯器をはじめとした数々の製品の企画に携わっている商品企画部の山田さん。

山田敬一
ハイアールジャパンセールス(株)商品企画部で、炊飯器など白物家電製品の企画を担当。

今回ご紹介するハイアールの3合炊き炊飯器(JJ-M31A-W)はひとり暮らしや少人数世帯をターゲットとして企画された製品です。 こういった世帯の方はご飯を炊いてもその日のうちには食べきれないことがどうしても多く、余ったご飯を冷凍する機会が多いということが調査から事前にわかっていたそうです。そして、その大多数の人が冷凍ご飯に対して「ベチャッとしてしまい、美味しくない」とう不満も持っていたとか。
そこで、『冷凍用コース』という、冷凍しても美味しく食べられるご飯を炊くために特化したコースを搭載した炊飯器を販売するのはどうだろうか?というアイデアから生まれたのがこの炊飯器でした。

この『冷凍用コース』という炊き方は、各メーカーの高級炊飯器には搭載されているのですが、コスト面の問題からか3合炊きクラスの炊飯器にはなかなか搭載されていない機能。それでもあえてこの炊飯器に『冷凍用コース』を搭載したのには、「美味しいご飯を、できるだけ手軽な価格の製品で炊いてほしい」という想いがあったからだと山田さんは話してくれました。

冷凍用コースで美味しく炊けるヒミツ

『冷凍用コース』は、いったいどのような原理で冷凍用のご飯が美味しく炊けるのでしょうか?

そもそも、私たちが冷凍ご飯をイマイチだなと思う最大の理由は、ご飯が含む水分の量にあります。冷凍用のご飯を炊きたて同様に炊飯すると、水分が多すぎる状態となり解凍した時にベチャッとなってしまい、結果として美味しくないと感じてしまうのです。
この問題を解決するために、山田さんが考えたアイデアは非常にシンプルで「水分の量を減らして炊飯する」ということ。 ただし、水の量を減らしただけで『冷凍用コース』としてしまうと、炊きあがりのご飯をそのまま食べた時にはまったく美味しくありません。あくまで、目指したのは「その日食べても美味しいし、残ったご飯を冷凍しておいても美味しい」という使い方。なので、炊きあがったあとの蒸らし時間を長めに設定することで、水の量を減らしつつも美味しいご飯を炊けるコースとなるように、何度も何度も実験を重ね、最適な水の量と蒸らし時間を導き出したそうです。

こうした試行錯誤の上にようやくたどり着いたのが、この『冷凍用コース』というわけなのです。

美味しいご飯を支える銅コート極厚釜と適切な加熱

美味しい冷凍ご飯のためには、そもそもの炊きあがりも美味しくなければいけません。だから、ご飯を美味しく炊くためのこだわりがこの炊飯器自体にもたくさん詰まっています。
ご飯を美味しく炊くためのポイントは、大きく2つ。それは、「釜全体にむらなく効率的に熱を伝えること」と「高火力で一気に加熱すること」です。

そこで、今回ご紹介している炊飯器では内釜に2.5mmの銅コート極厚釜を採用。銅は熱の伝導ロスが少なく蓄熱性能にも優れている為、釜全体にむらなく効率的に熱を伝えることができるのです。さらに、3合炊き炊飯器としては充分な480Wでの加熱なので、厚釜との相乗効果により高火力で一気にお米を炊き上げることが可能になりました。
この銅コート極厚釜と適切な加熱のおかげで、冷凍用はもちろん、普通に炊いても美味しく食べられるご飯が炊けるのですね。

味覚センサーが導き出す、『冷凍用コース』の凄さとは!?

山田さんの話を聞いて、なんだかスゴイ技術と想いが詰まった炊飯器だということは十分わかりました。でも、実際どれくらい美味しいのかが気になるところ。そこで、『冷凍用コース』がどれだけ美味しいのか、科学的な検証をしてみました!

協力を依頼したのは、慶應義塾大学研究員であり、AISSY代表取締役社長の鈴木隆一氏。世界に1台しかない「レオ」(特許取得済み)という味覚センサーをお借りし、検証に協力していただきました。

鈴木隆一
株式会社AISSY代表取締役社長

2006年、慶應義塾大学理工学部卒業。2008年、同大大学院理工学研究科修了、AISSY株式会社創業、代表取締役社長(現任)、慶應義塾大学共同研究員(兼務)。「味博士の研究所」のリーダーである味博士。代表的な著作として、『日本人の味覚は世界一(廣済堂新書 36)』や『「味覚力」を鍛えれば病気にならない――味博士トレーニングメソッド(講談社)』を出版している。

それでは、さっそく検証実験の開始です。 AISSYさんが誇る、高性能味覚センサー「レオ」を使って、『冷凍用コース』『白米コース(通常)』『高速炊飯(早炊き)』でどれだけ味に違いがでるのかを検証していきたいと思います。
ちなみに、味覚センサー「レオ」は、慶應義塾大学で開発された、ヒトの味を感じる仕組みを模倣したマシン。味蕾(みらい)の代わりをするセンサー部分で食品サンプルから電気信号を測定し、独自のニューラルネットワーク(人工的な知能の実現)を通し、5つの基本味を定量的な数値データとして出力することができるのです。

まず、30分間水に浸したお米(コシヒカリ)を『冷凍用コース』、『白米コース(通常)』『高速炊飯(早炊き)』それぞれで炊き上げます。
その後、ラップに包んで冷凍庫で冷凍。完全にご飯が冷凍されてからしばらく時間を置き、その後電子レンジで解凍します。 そして、解凍したご飯を機械にかけるために実験用の小さな容器に移し、味覚センサー「レオ」にセット。この細い針のようなもので、「レオ」がご飯を取り込み、検査スタートです。
あとは「レオ」の検査結果を待つばかり。

さて、気になる結果は……このようになりました! 今回の検証実験では、ご飯の美味しさを測定する指標として最もわかりやすい“甘み”に注目しているのですが、やはり『冷凍用コース』で炊いた冷凍ご飯がもっとも数値が高いという結果に!! ハイアールの山田さんに結果をお見せしたところ「そうでしょうね」と自信満々な回答が返ってきました。さすがです。

このスコアは数値的にどれくらい差がついているのかをAISSY鈴木さんにお尋ねしたところ、それぞれ0.1以上ずつ差があるので、ほとんどの人が食べたときに違い感じられるレベルではないでしょうかとのこと。「思った以上に差が出たので驚きました」とのコメントもいただきました。

実際の味はどんなものかと、UPGRADE編集部でも3つのコースで炊いたご飯を試食してみましたが、やはり食べ比べると圧倒的に『冷凍用コース』で炊いたものが美味しい! 明確に味に違いが出てきます。『冷凍用コース』で炊いたものは、冷凍ご飯特有のあのベチャッとした感じがまったくなく、冷凍ご飯と知らされずに食卓に出されたら、わからないレベルです。もちろん、他のコースで炊いたご飯もそれなりに美味しいのですが、食べ比べるとやはり違いがわかります。

おまけ:『冷凍用コース』に最適な水を求めて

『冷凍用コース』で炊いたご飯はホントに美味しい! その事実だけでも十分なのですが、これだけ差がでると、もっと美味しくできるのではないかと伸びしろを期待してしまいます。そこでもうひと検証してみました。題して、「冷凍用コースで炊くのに最適な水は何なのか?」。

先ほどは水道水を使用して、コース別で炊いて実験しましたが、今回は炊飯コースを『冷凍用コース』に固定し、『水道水』『浄水器の水』『軟水』『硬水』でそれぞれ実験をしてみました。
結果は……

もっとも美味しく炊けるのは『軟水』という結果が! 逆に『水道水』がもっとも数値としては低い結果となってしまいました。先ほどの実験で、水道水を使って炊いた『冷凍用コース』の冷凍ご飯も十分美味しかったのに……。

AISSY鈴木さんによると、「水に余分な成分が入っていなければいないほど、お米の甘みが引き出され、高い数値が出るのではないか」とのこと。『水道水』に色々含まれるのは言わずもがなですが、『硬水』にはカルシウムやマグネシウムが多く含まれているので、お米の甘みと喧嘩してしまっている可能性があるのでしょう。一方、『浄水器の水』は『水道水』に添加されている余分なものをろ過してくれているので、納得のスコア。さらにその上をいく『軟水』はカルシウムやマグネシウムの含有量が少ない上に、販売用として念入りに浄水されているからこれだけ数値に差がでたのではないか、と考えられます。

つまり、この検証結果からどういうことがわかるかと言いますと、

【軟水を使用して、『冷凍用コース』で炊き上げれば最高に美味しい冷凍ご飯が完成する】

ということ。毎日の冷凍ご飯にもっとこだわりたいと思っている方には、朗報となったのではないでしょうか。ぜひ、『冷凍用コース』と『軟水』の黄金の組み合わせ、あなたもお試しください!

    

新着情報

  • 2017.04.05

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