足して炊くだけで冷凍ご飯が美味しくなる7つの素材

炊くときに入れるだけで冷凍ご飯が美味しくなる! 気になる7つの素材を検証してみた

忙しい平日の強〜い味方、冷凍ご飯の美味しさを追求した前回の『本当に旨さが違うのか!? 炊飯器の「冷凍用コース」の実力を検証してみた!』では、炊飯器の『冷凍用コース』を使用して、軟水でご飯を炊くのが、もっとも美味しい冷凍用ご飯が炊ける!という結論に至りました。
が、しかし、前回の実験で、『ちょっとの工夫で冷凍ご飯は美味しくなる』ということに気づいたUPGRADE編集部。せっかく毎日食べるものなのだから、美味しければ美味しいほどいいはず、試せることはすべて試さねば!という使命感のもと、さらに美味しい冷凍ご飯の炊き方を目指して、様々な炊飯情報のリサーチを続行してまいりました。

すると、ネット上ではご飯にある特定の素材をチョイ足しすると、より美味しくご飯を炊けるという情報を発見! これは冷凍ご飯にも同じことが当てはまるのではなかろうか…。ということで、今回は冷凍ご飯を美味しくする、チョイ足し炊飯の検証実験をやってみました! 今回も、前回同様AISSY鈴木さんにご協力いただいています。

鈴木隆一
株式会社AISSY代表取締役社長

2006年、慶應義塾大学理工学部卒業。2008年、同大大学院理工学研究科修了、AISSY株式会社創業、代表取締役社長(現任)、慶應義塾大学共同研究員(兼務)。「味博士の研究所」のリーダーである味博士。代表的な著作として、『日本人の味覚は世界一(廣済堂新書 36)』や『「味覚力」を鍛えれば病気にならない――味博士トレーニングメソッド(講談社)』を出版している。

個性豊かなチョイ足し炊飯の素材たち

インターネットの情報を参考にしつつ、身近にある素材の中からご飯を美味しくしてくれそうな雰囲気のものを編集部でチョイス! どれがイチバン冷凍ご飯を美味しくしてくれるのか、実験してみることに。

【氷】
ネット上では美味しくなるともっぱらの噂だったので真偽の程を確かめるためにもエントリー。

【備長炭】
なんとなく炭で炊いたご飯は美味しい!みたいな話を聞いたことがあるような気がしたのでチョイス!

【オリーブオイル】
チョイ足しする分にはご飯の香りもよくなりそうですし、期待できそうです。

【大根おろし汁】
さっぱりしそうな印象はありますが、果たして美味しさにも関係するのかどうか。

【塩】
美味しくなりそうですが、しょっぱくなるだけの危険性もあるような。どんな結果になるのか楽しみです。

【みりん】
様々な調理でも普通に使いますし、これは美味しくなりそうな予感がします!

【寒天】
まったく美味しくなる想像ができません! ホントに入れてだいじょうぶなのか、コレ?

以上、7つの素材で本当に美味しくなるのかどうかを検証をしていきたいと思います。

センサーだけには頼らない!! 人の舌でも検証してみた。

様々な炊飯モードや水を使用して、美味しい冷凍ご飯が炊けるのかを検証した前回の実験では、味覚センサーと呼ばれる素材や料理の味を数値化できるセンサーを使って、美味しさを検証しました。

今回も前回同様、味覚センサーを使用してチョイ足し炊飯したご飯の美味しさの数値を検証していくのですが、その前哨戦として、人間の舌でもどれだけ美味しさが違うのかを検証してみたいと思います!

  1. 炊飯器はハイアール3合炊きマイコンジャー炊飯器(JJ-M31A)を使用。

  2. 炊飯モードは『冷凍用コース』で、軟水を使用。
    炊飯時に先ほど紹介したチョイ足し用素材のうちひとつをそれぞれ少しずつ足して炊飯。その後冷凍庫で完全に冷凍した後、電子レンジで解凍して完成とする。

  3. 上記の手順で完成したご飯を7つ用意。
    ご飯にはそれぞれA〜Gのアルファベットがふられており、それぞれ素材がチョイ足しされていますが、どのご飯に何を足したのかはヒミツ。

  4. A〜Gのご飯をそれぞれ試食。
    イチバン美味しいと感じたご飯にシールで票を入れてもらいました。

食べてもらったのは、UPGRADE編集部とは無関係の仕事をしている35名。
特製ボードと解凍したてホカホカのご飯を持った編集部員がインタビュー! もっとも美味しいと思うご飯に投票をしてもらいました!

気になる結果は… 勝手に僅差のバトルになるかと思いきや、意外と票が割れました!

Bのご飯が見事14票を獲得! 圧勝と言っていいでしょう。2位は7票の獲得のD。その後、C→F・G→A→Eという得票順に。

この圧勝したBのご飯はいったい何をチョイ足ししたご飯なのか? 皆さんはわかりますか?
答えは、 こうです!

イチバン人気のBのご飯は、みりんをチョイ足しして炊飯したご飯でした。
前回の記事で美味しいご飯の基準は“甘み”にあるとお伝えしましたが、みりんは甘みを持っている素材なので、おそらく試食した人の多くがこの甘味を感じとって美味しいと思ったのではないかと推測できます。

しかし、問題はこの次に票を獲得したDなのです。なんと、Dは塩。甘みという観点からするともっとも遠い位置にあるように思える塩が、なぜこんなにも票を獲得できたのでしょうか。試食した人がたまたましょっぱいもの好きの集まりだったから? いや、もっとちゃんとした答えがあるはずです。

センサーだと一体どうなるのか?

というわけで、今度はAISSYさんが誇る味覚センサー『レオ』でも、同様の実験をしてみましょう!
前回同様、AISSYの鈴木さん、お願いします!

冷凍ご飯を解凍し、ビーカーに入れます。 味覚センサー『レオ』が分析できるように、特別な液体をかけていきます。人間でいうところのだ液のようなものであると鈴木さん。
よーく、かき混ぜ… スポイトで吸い上げて、『レオ』にセットする容器に移し替えます。 そして『レオ』にセット! あとは結果を待つだけです。

それでは、気になる結果はコチラ! 【1位:みりん】
やはり、みりんをチョイ足ししたご飯がセンサーの数値上でも、もっとも美味しいという結果に!! 人間の舌も結構正確です。
この結果について、鈴木さんが仰るには、「みりんの中の甘みとお米の甘さで相乗効果があったのでしょう」とのこと。やはり、お米本来の甘みにみりんの甘みがプラスオンされたということですね。

【2位:塩】
そして、試食実験でも2番手だった塩。数値上で見てると、こちらもやはりみりんにかなり迫る結果に! というより、試食実験以上にみりんに肉薄しています。みりんのような甘みの相乗効果が塩にあるとは思えませんが、どうしてここまで高い数値がでたのでしょうか。理由を聞いてみたところ、どうやら味の対比効果と呼ばれる現象がはたらいているようなのです。

対比効果とは聞き慣れない言葉ですが、スイカに塩をかけると甘く感じる現象と同様のものです。2種類以上の異なる味を混合したときに、主になる味が強められる現象のこと。どちらか一方の味が強く、それに対して他方の味が弱いときに起こりやすい現象です。今回も同様に、お米の甘みに少しだけ足した塩味が加わることで、より甘味が引き立ったとのこと。

「お米でも対比効果が出るとはおもしろいですねぇ〜」と鈴木さん。実はお米と塩で実験したのは初めてだったそうです。

【3位:氷】
みりんと塩の次に美味しくなったのが、氷です。なぜ氷を入れるだけで美味しくなるのでしょうか。これも、鈴木さんに聞いてみました。

そもそも、お米は、水分と熱が加わることで、主成分のでんぷんの結晶が解けて、「糊化(こか)」という現象が起き、これで甘みが出て美味しくなります。そして、一般的な炊飯器は炊飯をはじめると、釜の中の水温を一定に保とうとしてお米を回転させることで、効率的に「糊化」させます。 そして、この回転現象は炊飯器の中の水が沸騰すると止まってしまうのですが、氷を入れたことで沸騰までの時間が長くなり、結果としてお米が回転する時間も増え、お米の内部までじっくりと「糊化」が進み、甘味が増加する要因となると考えられるということでした。

気軽にできるチョイ足しで、ご飯を美味しくアップグレード!

大根おろし以外、どの素材を足して炊飯しても軒並み、水だけで炊飯するよりも美味しくなるという結果に! 特に、1位のみりん、2位の塩、3位の氷は他の素材と比べて大きく美味しさをアップできますし、どれも身近で手に入りやすい素材ですので、おすすめです。ご飯を炊く際に、ちょっと足して炊くだけで美味しさがアップするチョイ足し炊飯。みなさんもぜひ1度、試してみてください。

    

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  • 2017.04.05

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