初心者必見! 自分で着付けた“浴衣デート”で粋な夏を

簡単な着付けから、自宅で出来るお手入れ&洗濯術までご紹介

いよいよお盆に突入しましたが、皆さん、夏を満喫していますか? 花火大会に、お祭りにと、楽しいイベントがたくさんある季節。せっかくですから、浴衣を着てデートに行くのはいかがでしょう。「浴衣=女性」と思われがちですが、最近ではお手頃な価格の浴衣が増え、男性も購入しやすくなりました。背筋がスッキリ伸び、立ち居振る舞いが優雅になる浴衣は、男女問わずキュンとときめいてしまうアイテム。いつもと違う一面を見せられるので、スペシャルなデートにぴったりです。

そんな浴衣の楽しみ方を、東京・人形町の着物専門店「衣裳らくや」に教わってきました。簡単でシンプルな着付けなので「難しそう」「着たことがない」という人もぜひ、挑戦してみてください。

また、せっかく買った浴衣。来年、再来年と、シーズンをまたいで末永く愛用できるよう、お手入れ方法もご紹介します。どうぞ、合わせてご活用ください。

まずは自分に合った浴衣を探しに行こう

色・柄の豊富な浴衣。いざ買うとなれば、どれにすればいいか迷ってしまいます。そこで、粋に着こなすための浴衣選びのポイントとアイテムをご紹介します。

■初心者には、お手軽な“吊るし浴衣”がオススメ すでに浴衣として縫製されている吊るし浴衣は、お手頃な価格のものがたくさん。まずは難しいことは考えず、ここから好きな一枚を探してみましょう。帯や下駄、腰紐などとセットな場合が多いので、簡単に浴衣一式が揃います。また、浴衣を顔に当てて鏡を見てみると、自分に似合う一枚が見つかりやすいそうですよ!

柄の意味を知れば、さらに浴衣選びが楽しくなる!
古典的な柄には縁起物や季節を描いたモチーフがたくさん使われています。代表的なものをご紹介しますので、浴衣選びの参考にしてみてください。

■菊と牡丹
菊は長寿や祝い事を意味します。牡丹は春〜初夏にかけて一番美しく咲く、季節の花です。また、百花の王とも呼ばれ、身分の高い人に好まれたモチーフです。

■ナデシコ、唐草
大和撫子と言葉があるように、ナデシコは女性らしさの象徴。唐草は、その伸びる姿から子孫繁栄・生命力を表しています。

■シマ
シンプルで無駄のないシマは、江戸時代の人が愛した“粋”の代名詞です。

■萩と波
萩は秋草のひとつ。ただ、秋といっても旧暦のため、今の基準に合わせれば夏の植物となります。寄せては返す波は永遠の象徴となります。

■麻の葉
一見、星のようにも見えますが、葉をかたどっています。丈夫でよく伸びる麻の葉は、生命力を意味します。

■市松
和のチェッカーフラグとも言える柄です。江戸時代の歌舞伎役者・佐野川市松が袴に使用したことから名前がつきました。色や線の太さなどの組み合わせで様々な意味を持ちます。

■浴衣は直接着ず、肌の上に一枚入れよう 肌の上に直接浴衣を着てしまうと、汗などでシミができやすくなってしまいます。和服用の下着などが便利ですが、見えなければVネックのTシャツなどでも代用できます。また、男性の場合は薄地のルームパンツなどを下に履くのがオススメ。歩きやすく、座るときも下着を気にする心配もありません。

■ちょっと小物をこだわるだけで、おしゃれ度が断然UP 籠カバンや扇子など、夏を感じるアイテムがあればより素敵に仕上がります。

また、帯ひもや根付(小物を帯に吊るすためのアイテム)といった、和のアクセサリーも。小さなこだわりでグッと差が出るのも浴衣の面白さです。

自分で浴衣を着付けてみよう!

慣れてさえしまえば、浴衣の着付けはとっても簡単です。写真に合わせてチャレンジしてみましょう。
男性版(浴衣着つけ、帯の結び方)
女性版(浴衣着つけ、帯の結び方)

たっぷり遊んだあとは、浴衣のお手入れも忘れずに

ちゃんとお手入れすれば、浴衣は一生モノです。片付け方もしっかり覚えておきましょう。

■同じシーズン中で浴衣を着る場合
汗などは下着が吸ってくれているので、食べこぼしなどがついていない場合は毎回洗わなくても大丈夫です。ハンガーに吊るし、風通しの良い場所で干しておきましょう。目立つ汚れがある場合は、洗濯がおすすめです。 シワなどがどうしても気になる場合などは、霧吹きなどでサッと水をかけ、手で叩いて伸ばしてあげましょう。

■来シーズンまで浴衣をしまう場合
シミができないよう、洗濯してから保管しましょう。ほとんどの浴衣は自宅洗いが可能ですが、プリント柄など、色落ちが気になる場合は目立たないところに洗剤をつけ、5分ほど放置します。白い布で抑えて色落ちしなければOKです。 また、型崩れを防ぐためネットに入れてから洗います。一枚ずつの洗濯がオススメです。

ネットに入れる際の浴衣の畳み方

  • 浴衣を前から半分に畳みます。

  • 袖を返します。左右一緒で構いません。

  • 洗濯ネットに入るサイズになるよう、浴衣の裾も折り畳んでいきます。

  • 洗濯ネットに入れる際は、汚れやすい襟が表に出るようにしましょう。

洗濯機の設定はドライや手洗いコースなど、生地への負担が少ないものを選びます。なお、Haierの新型洗濯機JW-C55AC45Aには短時間の脱水で不要なしわを押さえる「しわケア脱水」機能を搭載。大切にしたい衣類のお手入れが一層、簡単になります。

洗濯のあとは、しっかりしわを伸ばしてから影干しします。木綿の質感を出したい場合、無理してアイロンがけをしなくても大丈夫です(ピッシリした着心地がお好きな方はアイロンがけをします)。あとは丁寧に畳んで、クリアボックスに入れれば完了です。ちゃんと保管しておけば、来年もスグ着られますよ!

保管する場合の浴衣の畳み方

  • 浴衣の下から畳んでいきます。浴衣の右半分の脇線(縫い目のあるライン)を内側に折ります。

  • 衽(おくみ/襟から裾までの細長い部分)の縫い目線から手前に折り返します。

  • 浴衣の左半分の衽も手前に倒し、重ねます

  • 倒す際は、襟を合わせるのがポイントです。

  • 左半分の脇線を持ち、背縫いのところで内側に折ります。

  • ここまできたら上側を畳みます。広げるスペースがない場合は、下側をかるくまとめておきましょう。

  • 襟の山(折れ目がついている部分)を合わせます。

  • 背中部分を三角に引っ張ります。

  • このような形になるはずです。

  • 左半分を背縫いのところから内側に折ります。

  • 左の袖を身ごろの上に重ねます。

  • 対称となるよう、右側の袖は反対側の身ごろと重なるように折ります。

  • 右の袖を折ったら、再度、浴衣の上半分をかえします。

  • 2・3回、全体を畳んだら完成です。

いつもと違う装いで、相手の心をときめかせて

着るだけで自然と背筋が伸び、ひとつひとつの動きが綺麗に見えるのも和装の良さ。いつもとちょっと違う、新しい自分の一面を演出してみましょう。

また、実は浴衣を着るだけでお得になるイベント・スポットがたくさんあります。

浴衣着用でお得になるスポット例

※詳細は各公式サイトにてご確認ください。

お近くのエリアにもあるはずなので、ぜひ調べてみてください。どうぞ、今年も皆さんが素敵な夏を過ごせますように…!

衣裳らくや
きものスタイリストの石田節子が店主で、「きものをもっと身近に楽しんでいただきたい」という思いで始めた紬を中心とした専門店。
アンティークの振袖などを扱うレンタルやかんたん・らくちんで補正をしない着付け教室が好評。

斉藤房江(衣裳らくや)
スタイリング・アドバイザー

日本の伝統文化に造詣が深く、知識に裏付けされた、実用的な普段着のオーソドックスなものから、男もの、袴、若い方向けのポップで個性的な可愛い着こなし、ステージ衣裳の様な独創的なコーディネート・着付けまで幅広いスタイリング・着付けで活躍中。

橋本奈緒美(衣裳らくや)
着付け指導

石田節子流着付け講師・着付師・ヘアメイク。
着付け教室講師を務めながらヘアメイクもこなし、ポスター、雑誌、CM様々な撮影にも対応。

衣装協力
■浴衣「菊と牡丹」「萩と波」、帯「麻の葉」……源氏物語・堀井
■女性モデル髪飾り……ROSESOR

    

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