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いま、密かにボードゲームが熱い!

梅雨時だからこそ、イエナカでエンジョイ! 古くて新しいボードゲームの魅力とは…

ボードゲームソムリエ・Naoki氏から、仲間内で楽しめるゲームの魅力について教えてもらいました!

梅雨どきの鬱陶しい季節。外に遊びに行こうにも雨がザーザー降ってると、どうしても家の中に引きこもりがちになっちゃいますよね。
そんなときは、イエナカで“ボードゲーム”を楽しむのはいかがでしょうか。「え? ボードゲーム?」と思ったそこのあなた! ボードゲームの魅力を侮るなかれ。
「人生ゲーム」や「オセロ」などお馴染みのボードゲームはもちろん、90年代以降、続々と登場する新しいボードゲームが、スマホやコンピューターのゲームにはないアナログならではの魅力で、密かに注目されているのです!
今回は、ボードゲームソムリエのNaoki氏に、家飲みやホームパーティーに持ち込んだら盛り上がること必須のゲームを中心に、その楽しみ方を教えてもらいました!

Naoki
13歳でボードゲームに出会い、その魅力に開眼する。大学時代に「ボードゲームソムリエ」として活動を開始。4000人以上にボードゲームを提供し、ボードゲームだけで生きるライフスタイルを確立。現在、大手企業へのボードゲームコンサルティング、東京大学でのボードゲーム特別講師を務めるなど、幅広い分野で活動を展開中。

今こそ見直したい! 大人の趣味、ボードゲーム

週末など余暇時間の多い欧米では、アナログのボードゲームが根強い人気!
「大人の趣味」として位置づけられています。
ボードゲームの魅力は、なんといっても同じ空間で会話をしながらプレイすることで、親密なコミュニケーションが生まれること。
ゲーム中のやりとりで相手との距離感が縮まったり、ゲームに熱中する中で見せる、友達の意外な一面を垣間見ることができるなど、ボードゲームには、直接対面するからこそ味わえる魅力が盛りだくさんです!
今回は、ルールを知らなくてもすぐにトライすることができて、おおよそ10〜30分以内で1ゲームを終えることができるものを厳選して紹介します。

恋の駆け引きに似てるかも!? カップルで楽しめる「ガイスター」

作者:アレックス・ランドルフ 制作・取扱:メビウスゲームズ
※写真はドイツ語版です。日本語版とデザインが異なります。

まず最初にご紹介するのは、将棋やチェスのように、2人で遊べるドイツ生まれのボードゲーム「ガイスター」。
駆け引きが楽しいゲームですので、友達との腹の探り合いはもちろん、カップル間でも相手の気持ちを想像したりして盛り上がると評判の定番ボードゲームです。
ちなみに、“ガイスター”というのは、ドイツ語で幽霊、お化けのこと。

簡単ルール説明

■2人でプレイするボードゲームです。
お化けの形をしたコマをチェスのように、自分と対戦相手で交互に動かして戦います。

■コマは「良いお化け」と「悪いお化け」の2種類です。
動き方は両方とも同様で、自分のターン(順番)に前後・左右へと一コマずつ動かすことが可能です。

■将棋やチェスのように、相手のコマがいるマス目へと自分のコマを移動させることで、相手のコマをとることができます。
とったコマを将棋のように再度利用することはできません。
チェスと同様に、とったコマ、とられたコマはそのゲームから取り除かれます。

■ゲームの勝利条件は、

  1. 相手の「良いお化け」4個すべてを取る。

  2. 相手が自分の「悪いお化け」4個すべてを取ってくれる。

  3. 相手の陣地の角にある矢印の表示の「出口」から、自分の「良いお化け」を脱出させる。

の3つです。

相手との駆け引きがスリル満点!!

プレイヤーはそれぞれ8個のお化けのコマを持ってスタート。
このうち、4個は良いお化けで、残り4個は悪いお化けです。

良いお化けか、悪いお化けかはコマの背中につけた赤と青のマークで判別できるのですが、相手にはわからないようになっているのがポイント。 良いお化けをとることができれば、勝利に近づきますが、もしも悪いお化けをとってしまうと、逆に敗北へと近づきます…。

ここがこのゲームの面白いところで、お化けをとるかどうかの判断が勝利の分かれ目!
そして、その判断材料は、相手の顔色を伺うことなのです!!

取って欲しそうにしているか、取られたくなくて逃げ腰なのか…。
はたまた、それらの態度すら演技、そう“はったり”なのか…。
シンプルなルールなので、初めての人でもすぐに楽しむことができるのに、相手との心理戦がゲームに深みをもたせている、非常に良くできたゲームです。

例えば、カップル同士で、
「とっちゃいやーん…」
「そんなこと言っても…。と、とっちゃうぞ!」

「うっそー、ひっかかったー!」
「げっ!? 悪いお化けだー…」

なーんてほのぼのしたやりとりが世界中できっと行われているハズ…。
(スミマセン、UPGRADE編集部の120%妄想でお送りしてます…)

それに、よく見ると、お化けのコマは可愛いし、地下室をイメージしたボードのデザインも凝っているので、おうちのインテリア小物としてもオシャレですよ!

残業仕事を押し付ける!? 「お先に失礼しま〜す」

作者:フィリップ・デ・パリエール 制作・取扱:メビウスゲームズ

次に、紹介するのがその名も奇抜な「お先に失礼しま〜す」というゲームです。
文字通り、残業を押し付け合い、誰が一番早く帰るかを競う!というなんともシュールな設定です。

簡単ルール説明

■プレイ人数は2〜4人で楽しめます。

■「社長」「専務」「部長」「係長」「先輩」「派遣社員」の6つのキャラクターが登場します。
この6つのキャラクターから「電話番」「伝票整理」「コピー」「倉庫整理」の4種類の残業仕事を頼まれます。 左から順に、「電話番」「伝票整理」「コピー」「倉庫整理」。「社長」も「派遣社員」も仕事は平等です。

■プレーヤーは、タイルをすべてキャラクター面(背景色が白)を上にしてよく混ぜ、裏を見ないようにしてキャラクターごとに1枚ずつ(2人でプレイする場合は2枚ずつ)受け取り、そのまま自分の前に並べます。
裏の仕事面にはどのような仕事を頼まれたかが描かれていますが、自分で勝手に見ることはできません。

■自分の手番でやることができるのは、以下の2種類だけです。

  1. 表面(キャラクター面)を裏面(仕事面)にひっくり返す。
    ただし、いったんひっくり返したタイルは、二度と元に戻すことはできない。

  2. 自分の裏面(仕事面)になっているタイルを、すでに仕事面になっているタイルに重ね合わせる。

この時、基準となるのは、同じキャラクターが描かれたタイル、または同じ仕事をしているタイルなら重ね合わせることができるということ。
また、自分の前にあるタイルでも、他のプレイヤーの前にあるタイルに重ねてもいい。
いったん重ね合わさったタイルは、その後、他のタイルに重ねる場合、まとめて移動するため、どんどん残業仕事が積み上がっていく仕掛け。

■ゲームの勝利条件は、

  1. すべてのプレーヤーの前にあるタイルが仕事面になっており、重ねられるタイルがない場合には、ゲーム終了となります。
    その際、自分の前に置かれているタイル枚数が一番少ないプレーヤーの勝ちです。
    同じ枚数の場合は、それらすべてのプレーヤーが勝ちとなります。

  2. 自分の前のタイルがまったく置かれていないプレーヤーは、完全勝利です。

リアルな同僚とやると、俄然楽しい!

このゲームの面白いところはリアルな仕事場での人間関係を匂わせるところにあります。
できれば、ぜひ会社の同僚の方とやってほしいゲームですね。

このゲームのスタートは、なんと、昨日一番遅くまで仕事をしていた人から(笑)。
ゲームなのに、リアルに働いてた人が一番最初にゲームをスタートできるというのが“粋”ですよね(笑)。
そのあとは時計回りの順番で進めていくのですが、自分の番になったら、以下の2つのうち、どちらかひとつを行わなければなりません。

A. 自分の前にあるタイルのうち、キャラクター面になっているタイル1枚を返して仕事面にする
これにより頼まれた仕事内容がわかります。
(各プレーヤーの最初の手番では、これしか行えません)

B. 仕事をまとめる
自分の前にある、すでに仕事面になっているタイルで、同じキャラクターのもの、または同じ仕事のものは、重ねることができます。
すでに重ねられているタイルも、その一番上が同じキャラクターまたは仕事なら、すべてのタイルをまとめて重ねます。 この時、自分の前にあるタイル同士を重ねてもかまいませんし、ほかのプレーヤーの前にある仕事面になっているタイルに重ねてもかまいません。ほかのプレーヤーの前にあるタイルに重ねる場合は、「ついでにお願いします!」と言って頼みましょう。
職場の後輩に頼む場合には、「ほら、いつものな!」なんて一声かけると、よりリアリティが増しておもしろいかもしれません。

この「仕事を重ねる」という行為が結構おもしろくて、どんどん重ねていくことで、文字通り山のように残業が積み重なるわけですね。

これを、積み重なった仕事毎に、「コピー爆弾」とか、「倉庫整理爆弾」などと言って、みんなで押し付け合う状況になってきて俄然面白くなってきます。

最後は、誰も裏面に返すことも、他のタイルにも重ねることができなくなったらゲーム終了。
自分の前のタイルがいちばん少ない人が勝者となります。
一枚もタイルがなくなったら、「お先に失礼しま〜す」と言って、抜けちゃってください!

このゲームの面白さは、実際の仕事の同僚とプレイすると、リアルでの体験や関係性なども活きて俄然白熱するという点ではないでしょうか。
リアルの仕事ではいつも残業を押し付けてくる先輩に、「これ、やっといてください!」なんて押し付けたら、きっとスッキリしますよ(笑)!
一発逆転も狙えますから、仕事を押し付けられ続けて、もうこれで残業確定か!?と思われた人が最後の最後に他の人に押し付けて、先に上がり! そんな、ドラマチックな展開がありえるのも魅力のひとつです。

頭の回転が試される!! 高度なしりとり「ワードバスケット」

作者:小林俊雄 制作・取扱:メビウスゲームズ

今年、某男性アイドルの冠番組で取り上げられたこともあって、今もっとも注目されているカードゲームかもしれません。
みなさんご存知の「しりとり」をカードにしたのが、このワードバスケットです!

簡単ルール説明

■プレイ人数は2〜8人です(もっと多くてもプレイは可能)。

■「45音それぞれの「ひらがなカード」と、あ行などの5音すべてのひらがなが使える「ワイルドラインカード」、「ワイルドナンバーカード」の合計60枚のカードを使います。

■中央にカードの入っていた箱を置きます。これがバスケットになります。
適当なプレイヤーが、山札の一番上のカードを開いて表向きにバスケットの中に投げ入れたらゲーム開始。
このカードが最初の「場のカード」になります。

■各プレイヤーはそれぞれ、バスケットの中にある「場のカード」の文字ではじまり、自分の持っている手札の文字で終わる単語を考えます。

■このゲームにプレーヤーの順番はありません。
単語を思いついたプレーヤーは、その単語を声に出して言いながら、手札をバスケットに投げ入れます。 たとえば、この場合は「か」ではじまって「る」で終わる単語、「かえる」と発声しながら、バスケットにカードを投げ入れましょう。

■今度は投げ入れられたカードが、「場のカード」になります。
つまり、カードでする「しりとり」なのです。

■カードを出すときに考える単語は3文字以上、もちろんしりとりなので最後に「ん」が付く言葉は使えません。

■単語を思いつけないときは、リセットがいつでもできます。
手札をすべてバスケットに捨て、手札の枚数プラス1枚を新しい手札とできます。

■ゲームの勝利条件は、手札を使い切ることです。

臨場感あふれる、早いもの勝ちのしりとり!

このゲームの一番の特徴は、プレーヤーの順番がないこと!
思いついた人からどんどんカードを出せるスタイルにあり、スピード感とボキャブラリーがかなり試されるゲームと言えます。

また、人数が増えれば増えるほど、カードを出すペースが上がり、より白熱します!
ホームパーティーなど、多くの人が集まるシーンで楽しんでみてはいかがでしょうか?

また、誰もが知ってる「しりとり」がベースになったゲームですから、子供からお年寄りまで、誰もが楽しめるのもいいところ!

3文字以上の単語の縛りルールを、小さいお子様とやるときには無くしてあげたりするなど、上手にハンディキャップを設定すれば、子供が大人を負かす!なんてこともあるかもしれません。
友達がお子さんを連れてきたりしたときに、一緒に遊んであげたら喜ばれるかと思います。

梅雨こそボードゲームを楽しむチャンス!

ボードーゲームソムリエNaoki氏が紹介してくれた、厳選ボードゲームはいかがでしたか?
「梅雨だから、外にでられない…」ではなく、「梅雨だからこそ、みんなとイエナカをエンジョイするチャンス!」という前向きな気持ちにさせてくれるボードゲームばかりだったのではないかと思います!
気になるあの子をおうちに誘う口説き文句としても、「週末の天気、雨みたいだね。予定ある? よければ面白いボードゲームあるんだけど、やってみない?」なんてのもスマートですよね!
ボードゲームに少しでも興味が湧いてきたら、ぜひ実際に手に入れて、友達や大切な人とプレイしてみてください!